ニューヨーク観光で外せない人気のエリア、マンハッタン南部の「ウォール街」。世界経済のニュースでお馴染みの街ですが、実際に訪れると歴史的な建築物や躍動感あふれるパブリックアートが点在する刺激的な観光スポットです。この記事では、有名な「チャージング・ブル(金運の牛像)」や「恐れを知らない少女像」の見どころから、現地の観光・グルメ情報までを余すことなくガイドします。
金運アップの聖地!チャージング・ブルと恐れを知らない少女像
ウォール街周辺を散策する観光客の最大の目当てといえば、世界中で愛されている2つの銅像です。
力強く大地を蹴り上げる雄牛の像「チャージング・ブル」と、その前に凛と立ち向かう「恐れを知らない少女像」。この対照的なアートには、ウォール街の精神と現代的なメッセージが込められています。
ウォール街のシンボル「チャージング・ブル(雄牛像)」のジンクス
ボウリング・グリーン公園の前に鎮座する巨大な青銅製の雄牛像「チャージング・ブル(Charging Bull)」。体長約5.1メートル、重さ約3.5トンもの圧倒的な存在感を誇ります。
ゲリラ設置から観光名所へ!彫刻家モディカが込めた情熱
実はこのブロンズ像、1897年のブラックマンデー後にイタリア人彫刻家アルトゥーロ・ディ・モディカが「アメリカ人の力強さと復興への願い」を込めて、自費で制作したものです。
1989年のクリスマス直前、許可なくニューヨーク証券取引所の前に突如としてゲリラ設置されました。警察によって撤去されそうになりましたが、市民からの圧倒的な熱望により、現在のボウリング・グリーン公園へ移設されて永久保存されることになったというドラマチックな経緯があります。
「金タマを触ると金運が上がる」噂の真相と撮影のコツ
チャージング・ブルには有名なジンクスがあります。それは「牛のキャンタマ(金タマ)を触ると金運が上がり、幸運が訪れる」というものです。
そのため、像の後ろ側には連日、金運のご利益にあやかろうとする世界中の観光客が長い列を作っています。金タマ部分は多くの人に撫でられすぎてピカピカに輝いており、写真を撮るなら比較的空いている早朝の時間帯が狙い目です。
株価上昇(ブル)と下落(ベア)の言葉の由来とは?
投資の世界では、株価の上昇トレンドを「ブル(Bull=雄牛)」、下落トレンドを「ベア(Bear=熊)」と呼びます。
雄牛が角を突き上げて攻撃する姿から「上昇」を意味し、熊が前足を振り下ろして攻撃する姿から「下落」を意味すると言われています。ウォール街に牛の像が置かれているのは、常に相場が右肩上がりに上昇してほしいという願望の表れなのです。
対峙する「恐れを知らない少女(Fearless Girl)」像の秘話
チャージング・ブルと並んで世界的な話題を呼んだのが「恐れを知らない少女(Fearless Girl)」の銅像です。
女性の社会進出とジェンダー平等を象徴するメッセージ
2017年の国際女性デーにあわせ、大手運用会社が女性リーダーの育成と企業取締役への女性登用をアピールするために設置しました。
ポニーテールの少女が腰に手を当て、巨大なブルを力強い眼差しで見つめる姿は、男性社会とされてきた金融界に挑む女性たちの勇気を象徴し、一躍社会現象となりました。
ニューヨーク証券取引所前へ移設された経緯
当初はチャージング・ブルの目の前に置かれていましたが、ブルの作者モディカから「自分の作品の意味合いを変えてしまった」と抗議の声が上がったこともあり、2018年にニューヨーク証券取引所の正面玄関前へと移設されました。現在も取引所を見つめる形で親しまれています。
| スポット名 | 設置された年 | 意味・象徴 | おすすめの楽しみ方 |
|---|---|---|---|
| チャージング・ブル | 1989年 | アメリカの復興・力強さ・株価上昇 | 像の後ろで金タマを撫でて金運祈願 |
| 恐れを知らない少女 | 2017年 | ジェンダー平等・女性の社会進出 | 証券取引所を背景に凛としたポーズで撮影 |
ウォール街散策で立ち寄りたいおすすめ観光&グルメ
銅像めぐりの後は、ウォール街ならではの歴史的建築やグルメを楽しみましょう。
歴史を感じる「トリニティ教会」とハミルトンの墓
ウォール街の西端にそびえ立つ「トリニティ教会(Trinity Church)」は、1846年に完成したゴシック復興様式の美しい教会です。
敷地内の墓地には、アメリカ建国の父の一人であり初代財務長官を務めたアレクサンダー・ハミルトンが眠っています。大都会の喧騒から離れた静寂な空間で、歴史の重みを感じることができます。より詳しい歴史的背景は ウォール街とは?名前の由来から歴史まで解説 を参照してください。
バンカー達が愛する老舗ステーキハウスとベーグル店
ビジネス街でもあるウォール街周辺には、金融エリートたちが通う絶品グルメスポットが充実しています。
1837年創業のアメリカ最古のレストランの一つ「デルモニコス(Delmonico’s)」は、極上ドライエイジド・ステーキの名店として有名です。また、朝の時間帯にはビジネスマンが並ぶベーグル店で、クリームチーズたっぷりの焼きたてベーグルを味わうのもニューヨーカー気分を満喫できます。
【話のネタに】日本や世界に存在する「もう一つのウォール街」
ウォール街という言葉は、世界中の「金融街」の代名詞としても使われています。
北海道小樽市が「北のウォール街」と呼ばれた理由
実は日本にも「ウォール街」と呼ばれる場所が存在します。北海道小樽市の「日本銀行旧小樽支店」周辺エリアです。
明治から昭和初期にかけて、小樽は北海道開拓の物資集散地および金融の拠点として栄え、旧日本銀行をはじめとする多くの銀行建築が軒を連ねていました。そのため「北のウォール街」と称され、現在も重厚な歴史的建造物が観光名所として残されています。
ロンドンのシティやハワイ金融街との比較
世界には他にも、イギリス・ロンドンの「シティ・オブ・ロンドン」や、ハワイ・ホノルルのダウンタウン金融街など、地域ごとの経済の中心地が存在します。金融街ごとに働く人々の服装や文化に違いがあるのも面白く、実際のバンカー達の働き方は ウォール街年収と激務の実態 でも紹介されています。
【Q&A】ウォール街観光に関するよくある質問
現地観光を計画している方のためのQ&Aです。
ウォール街周辺の治安は夜間でも安全?
マンハッタン南部のローワーマンハッタン地区は警察の警備が手厚く、夜間でも比較的安全です。ただし人通りが少なくなる暗い路地は避け、基本防犯意識を持ちましょう。
チャージング・ブルの正確な場所とアクセス方法は?
地下鉄4/5ラインの「Bowling Green」駅を出てすぐのボウリング・グリーン公園内にあります。ウォール街の中心部からは徒歩5分ほどです。
土日や祝日でも観光や写真撮影は楽しめる?
土日は金融機関が休業するためビジネスマンは少ないですが、観光客でにぎわっています。静かに建物の写真を撮影したい場合は休日の朝が狙い目です。
まとめ:歴史とアートが交差するウォール街を満喫しよう
金融の最前線でありながら、心躍るアートや歴史の足跡が息づくウォール街。
チャージング・ブルで金運パワーをもらい、歴史ある街並みを歩けば、ニューヨークのエネルギーを全身で感じられるはずです。ぜひカメラを片手に、思い出に残る散策を楽しんでみてください。

